インカ帝国では、レッドジャスパーを「生命の源」として太陽を称える祭事に使用していました。レッドジャスパーが持つレッドカラーが太陽を表すとされ、太陽信仰のあるインカ帝国では特別な石として神聖視されていたようです。レッドジャスパーはそのカラーリングが血液を連想させるため、古代バビロニアでは出産のお守りとされていたり、ネイティブアメリカンの中では「大地の血」と考えていたんだそう。また、旧約聖書では、神々が予言者モーゼに授けた「火の石」がレッドジャスパーであるとされ、聖地エルサレムを囲む城壁の中にレッドジャスパーが埋め込まれていました。この城壁には12使徒を表す12の鉱石が埋められたとされ、レッドジャスパーは聖ペテロの石とされています。